スパークリングワイン


なぜか年末になると同じ質問をうけるので、以下にまとめておきました。

☆うちの近所(那覇市パレットくもじ1階)で売られている、シャンパーニュ以外のスパークリング

[カヴァ]
1,300円ドン・シュヴァリエSemi Secco
1,300円デラピエ・ロゼBrut
1,450円セグラ・ヴューダス・ブリュット・リゼルヴァ Brut
1,450円セグラ・ヴューダス・セミセッコSemi Secco
1,450円トーレ・デル・ガルBrut
1,500円ポールシュート・ブラン・ド・ブラン
1,550円コルドン・ネグロ (Freixenet)Brut
1,550円カルタ・ネバダ (Freixenet)Semi Secco
[ゼクト]
1,550円ツェラー・シュヴァルツ・カッツ・ゼクトTrocken
[ヴァンムスー/クレマン/ペティアン]
1,060円ヴァンムスー (cruse、フラワーボトル)Sec
1,500円?Veuve Guyot BLANC de BLANCSBrut
1,500円ノブレス・ド・フランスBrut
1,500円ペティアン・ド・リステル(ピーチ)
1,600円アッケルマンBrut
2,300円クレマン・ダルザスBrut
2,500円ラングロワ・クレマン・ド・ロワール
[スプマンテ]
1,160円リュニティ・スプマンテ
1,200円モンテベッロ・スプマンテ・ロゼ
1,800円ソアーヴェ・スプマンテ (BOLLA)Extra Dry
1,800円プロセッコ マルカオーロ
1,900円アスティ (フォンタナ・ブレッダ)Dolce
[カリフォルニア・スパークリングワイン]
760円アンドレ ホワイトDemi Sec
760円アンドレ ブラッシュDemi Sec
1,200円イーデン・ロックBrut
[オーストラリア・スパークリングワイン]
2,500円デヴィット・ウィン
2,000円デヴィット・ウィンBrut
1,800円マリアンデル シャウムヴァイン(アプリコット)
[その他]
1,200円(忘れた)
2,000円エリーゼ(フィンランドのやつ)

☆おすすめ

シャンパーニュは高くて買えない、という人にカヴァはおすすめ。 値段はぐっと安いが、質はそう悪くないものが多い。 ちゃんと冷やして飲みさえすれば、コストパフォーマンスはよい。 飲みつけない人には「Semi Secco」(中辛口)よりも「Brut」(超辛口)がお薦め。

「セグラ・ヴューダス」のBrutがうちでいちばんよく買うもの。 シャンパーニュほどの泡立ちの綺麗さは望めないが、 ちゃんと冷やせばそれなりにうまい。 「ドン・シュヴァリエ」も泡立ちは粗めかも。味は少し癖(個性)が強い香りを持つ。 「トーレ・デル・ガル」は少しさっぱりめの味。

パレットの1階では、「シャンパーニュ」(5,000円〜30,000円)は 温度管理された小部屋に並んでいるが、 それ以外のスパークリングワインはふつうの常温の場所、 奥の柱の蔭の棚 (泡盛売り場に一番近いところ)に並んでいる。

☆シャンパーニュやカヴァなどのスパークリングワインの飲み方

[まず、よく冷やす]

とにかくよく冷やすこと。冷やし足りないとうまくない。 もったいない。冷蔵庫で冷やしただけでは冷え足りない。氷水がよい。 氷水ならば栓を抜いたあとも、冷やしたまま飲み続けられるので、 2杯め以降が温まってしまったりしない。(冷蔵庫ではこうはいかない)

適温は4〜8℃と言われるが、これはグラスの中に入った液体の温度のこと。 ボトルは氷水の中でキンキンに冷やすこと。 冷凍庫の製氷皿のcubeアイスでは足りない。 コンビニやスーパーで、ロックアイスを買ってきて冷やすこと。 ロックアイスはふつう、

1.5kg入りの袋200円
3.0kg入りの袋300円

だと思うので、この1.5kg袋の氷を半分〜2/3使うつもりで冷やす (容器の容量が2リットル程度の場合)とよく冷える。

準備するのは、ワインとグラスの他には、氷水を入れる容器、 氷水に出したり(注ぐとき)、また入れたりするときに、 水がこぼれないようにボトルをふくための布(タオルでもなんでも)だけでOK。 ふつうのワインとちがってコルク抜きの器具は必要ないので、 スパークリングワインは普段ワインを飲みつけない人にもお薦めしやすい。 氷水を入れる容器は専用のものがなくても、寸胴鍋でもいいし、 ごみ箱用のプラスチックの円筒形のものでもなんでもよい。 タライだと浅いので少し不便。 金属性の容器の場合は氷水で冷えて表面に水滴がついてしまい、 設置した場所がべしょべしょになるので、ポリ袋ですっぽり包んで置くとよい。

この季節なら、夜の暖房していない室温が18℃ (けっこう寒い部屋か廊下) ぐらいだとして、氷がたっぷりある氷水ならば、20分で4℃まで冷える。 15分でも6.8℃までいける(ただしこの温度はボトルの中の液体の温度なので、 グラスに注げば少なくとも1℃は上昇することをお忘れなく)。 冷蔵庫で冷やしてこの温度(6.8℃)を達成するには1〜2時間かかる。 ふつうのパワーの冷蔵庫では数時間置いても 4℃までは「冷えない」と考えてよい。

[栓を抜いてグラスに注ぐ]

栓を抜くときには、栓を飛ばしてしまわないように気をつけること。 手のひらや親指で押さえがら抜けば安心。冷え足りないものなどでは、 針金をはずしただけで栓が飛んでしまう場合もあるので注意。 暖かい部屋では、 栓を抜くのに時間がかかるとその間に温まってってしまうので、 氷水につけたまま抜くのもよい。

冷え足りない場合などには、栓を抜いたとたんに泡がふきこぼれることがある。 もし栓を抜いた瞬間に「あ、これはふきこぼれそう」だと思ったら、 1秒以内に、ボトルを30〜40度ぐらい傾ければよい。 そうすればふきこぼれない。

ワインをグラスに注ぐときには原則として「グラスを持たない」ものである。 お店でサーヴィスする人が客のグラスを持ち上げて注ぐこともないし、 注いでもらう人が手に持ったりもしない。 ただ、シャンパーニュなどのスパークリングワインを フルート型のグラスに注ぐときには、ボトルの口から 出てグラスの底までの落差が大きく、泡が立ってしまう。 これではせっかくのスパークリングの「気が抜けて」しまい残念なので、 少なくとも自分のうちで注ぐときには、グラスを少し斜めに持ち、 グラスの内側を液体がつたって注がれるようにすれば、泡が立ちすぎる心配もない。 レストランのサーヴィスマンでもこのように注いでいるひとはけっこういる。

[グラスの形状について]

クープ型
RIEDEL sommeliers Muscat 古くからある形。 パーティーの乾杯などには向く。また、甘口のスパークリングワインに向く。 立ち上る泡が鑑賞できない欠点がある。 (写真はリーデルのソムリエシリーズ)
フルート型
RIEDEL sommeliers Champagne 19世紀以降用いられるようになった形で、現在でもよく用いられる。 立ち上る泡も鑑賞できる。 中のワインが温まりにくいので便利。 洗ったり拭いたりするのが多少やりにくい。 (写真はリーデルのソムリエシリーズ)
チューリップ型
Veuve Clicquot Baccarat RIEDEL sommeliers Vintage-Champagne 飲むときに鼻先もグラスの中に入るので香りも鑑賞することができる。 (写真は順に、ヴーヴクリコ、バカラ、リーデル)

どれでも楽しむことはできるが、これから購入するのだったら、 できれば「チューリップ型」が望ましい。 現在、シャンパーニュは現地でもこの形がもっとも好まれて用いられている。

[でも、一番気をつけるべきポイントは1つ]

上等なシャンパーニュほど高めの温度(6〜8℃)、 そうでないものは4〜6℃にきりっと冷やして、といわれるが、 冷やしすぎを心配するよりも、 慣れないうちは「冷やし足りない」ことが無いように心配したほうがいい。 冷やし足りないシャンパーニュ (や、スパークリング) ほど うまくないものはない。

  ヘ_ヘ   ____________________________
ミ・・ ミ  void@merope.pleiades.or.jp
 (  ° )〜                日下部陽一
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