コンピューターは米国で発達したものなので、 もともとは英語を入力することしか考えられていない。 そういうシステムで日本語を入力するための工夫がいくつかある。
ラテンアルファベット(いわゆる英字)は26種類の文字から成り、 カタカナ/ひらがなはそれぞれ50種類なので、 まだキーボードで直接入力することは可能だが、 日本語には「漢字」があり、JIS X 0208(第1水準漢字集合・第2水準漢字集合) で規格化されているものだけでも6355文字あり、実際には数万のオーダーで漢字は 存在する。
これを通常の英文字用キーボードで直接指定して入力することはできないので、 100個足らずのキーで漢字を効率よく入力する方法が、 いくつか存在している。
このうち最もポピュラーなのは「仮名漢字変換方式」であり、 これは漢字の読みを仮名文字で入力し、それを「変換」という操作により 相当する漢字を入力するものである。 長所としては、特殊な訓練をあまり必要とせず比較的少ない初期導入コストで 操作ができるようになることである。 欠点としては、同音異義語の多い日本語においては、 「変換ミス」の問題がつねについてまわることなどがあげられる。
製品名 | version | |
---|---|---|
MS-IME95 | 4.0 | - |
MS-IME97 | 1.0A | - |
NECAIIME95 | 2.0 | - |
ATOK11 | R1.0 | × |
WXG | 2.03 | ○ |
VJE-Delta | 2.5 | ○ |
EGBRIDGE | 7.3 | - |
Wnn95 | R2.0 | - |
Canna | 3.5 | - |
OAK95 | V4.1 | △ |
Rupo ACE | 2.0 | - |
書院IME | - | - |
CanoIME | - | - |
松茸 | 七夕ver. | - |
この一覧の中で、VJE-Deltaのみが、 WindowsNT3.51、WindowsNT4.0、Macintosh、UNIX用で同じ操作性の製品が そろっている。
沖縄の地名や姓を変換してまともに変換できるのはVJE-Deltaのみである。
これらの一覧にある日本語入力ソフトウェアでは、 どれを使ってもInternet上で使ってはいけないコードをも入力できてしまうが、 それを抑制する機能がついているのはVJE-Deltaのみである。
沖縄の地名・人名を網羅した、 仮名漢字変換用の単語とその読みの一覧「沖縄辞書」が 有志により作成され配布されている。(連絡先: 瑞慶覧辰 shin@ryukyu.ad.jp)
詳しくは「http://www.ryukyu.ad.jp/~shin/」参照のこと。
VJE-Delta 2.5以外の日本語入力ソフトウェアを使用する場合には、 この「沖縄辞書」を組み込むとよい。 ただし、各社の日本語入力ソフトウェアに対応させるための チューニングが必要であり、そのためには若干の知識が必要である。