コンピューターには時計が内蔵されていて、 「今」が何月何日の何時何分かをプログラムが知ることができるようになっている。 しかし、この時計が狂っていては何にもならない。 コンピューターはその時計を信じることしかできない。
メイルやファイルには「タイムスタンプ」と呼ばれる「作成日付」や「それを処理した時刻」が書かれるが、そのコンピューターのシステム時刻がくるっていては、 そのタイムスタンプを信じて処理をするプログラムにて不都合が生じる。 1つのコンピューターの中でならば、現実の時刻と比べない限り矛盾は起きない (そのコンピューターの中はすべてその時計に合わせて動いているわけなので)、 メイルなどの「ネットワークを介して2台以上のコンピューターがやりとり」 するような場面では、それぞれのコンピューターの時計が精密に合っていないと、 様々な場面で矛盾が生じる。
初心者はタイムゾーン(時間帯)の設定を忘れがちであるが、 これが正しくないと、時刻や日付を合わせても何も意味がない。
日本は国土すべてが1つのタイムゾーンの中におさまっているので、 タイムゾーンを選ぶときに、 もし日本の都市名が選択肢にいくつかでてきた場合でも、 どれを選んでもかまわない。
たとえば、日本標準時における「1997年6月28日17時00分」は、 英国では「1997年6月28日8時00分」である。
Dateフィールドのいくつかの例(正しいものも正しくないものも混じっている)
Date: Tue, 06 Oct 92 20:13:34 JST Date: Wed, 7 Oct 92 09:39:13 +0900 Date: Thu, 08 Oct 92 09:56:24 +0900 Date: Tue, 13 Oct 92 14:09:04 +0900 Date: Thu, 15 Oct 92 14:25:04 JST Date: Fri, 23 Oct 92 23:35:18 +0900 Date: Fri, 04 Dec 92 11:35:25 JST Date: Wed, 09 Dec 92 10:27:32 +0900 Date: Mon, 14 Dec 92 11:36:49 +0859 Date: Tue, 15 Dec 1992 09:24:26 +0900 Date: Tue, 5 Jan 93 09:24:34 JST Date: Fri, 05 Feb 93 15:57:12 JST Date: Fri, 19 Feb 1993 21:35:40 +0900 Date: Sat, 20 Feb 93 23:19:44 +-0800 Date: Sun, 21 Feb 93 16:27:51 +0900 Date: Thu, 25 Feb 93 14:16:32 -0600 Date: Mon, 22 Mar 93 16:41:49 PST Date: Mon, 22 Mar 93 16:31:08 -0800 Date: Mon, 22 Mar 93 16:31:08 -0800 Date: Tue, 23 Mar 1993 10:21:21 +0900 Date: Tue, 23 Mar 1993 10:53:34 +0900 Date: Wed, 7 Apr 93 10:12:26 +0900 Date: Wed, 07 Apr 1993 11:00:21 +0900 Date: Wed, 7 Apr 93 12:52:40 jst Date: Wed, 7 Apr 93 17:06:45 JST
timed、clockdなどの仕掛けを使って、時刻サーヴァーから現在の時刻を得て、 コンピューターのシステム時計を自動的に合わせることができる。
Macintoshの場合「Network Time」などのコントロールパネル(Shareware)を 用いれば、Macの起動時ごとに、もしくは一定時刻ごとなど定期的に 自動的に時刻を合わせることが可能である。