E-Mail(電子メイル)における「アドレス」というのは、 そのメッセージの「宛先」のことであり、 メイルのシステムはこのアドレスだけを頼りに相手先に配送を行うので、 重要な情報である。
この例では「pleiades.or.jp」という部分がドメイン名と呼ばれるもので、 たとえばここが「fujitsu.co.jp」だと富士通株式会社、 「nec.co.jp」だと日本電気のことになる。
日本の郵便局員は優秀なので 「那覇市樋川」を「那覇市桶川」と書こうがたいていはちゃんと届けてくれるし、 番地がちょっとぐらい違っていても それとわかる場合には意図する宛先に届けてくれる場合が多い。
ところが電子メイルではそうは行かない。 電子メイルでの「アドレス」は1文字たりとも間違えてはいけない。 もし間違えると、絶対に正しくは届かないのだ。
「1」と「l」、「0」と「O」などは慎重にチェックが必要だ。 また「.」を「,」と書いてしまう失敗もよくある。 これらの入力間違いがないように、 慎重に、3回でも4回でもチェックしてからメイルを送るべきである。
正しくないアドレスが書かれたメイルがどうなるかというと、 たいがいの場合は「宛先不明で返却」されてくる。 ただし、返却には時間がかかる場合も多い、数時間で戻ってくることもあれば、 数日経って戻ってくることもある。 「MAILER-DAEMON」という差出人のメイルが届いたら、 そのようなエラーメイルなので、注意深く読むこと。 ただしメッセージの内容は英語である。
Return-Path: MAILER-DAEMON@ryukyu.ad.jp Date: Mon, 28 Apr 1997 02:04:14 +0900 (JST) From: Mail Delivery Subsystem <MAILER-DAEMON@ryukyu.ad.jp> Subject: Returned mail: Host unknown (Name server: f.rd.honda.co.jp.: host not found) Message-Id: <199704271704.CAA07417@ryukyu.ad.jp> To: void@merope.pleiades.or.jp Mime-Version: 1.0 Content-Type: multipart/report; report-type=delivery-status; boundary="CAA07417.862160654/ryukyu.ad.jp" Auto-Submitted: auto-generated (failure) This is a MIME-encapsulated message --CAA07417.862160654/ryukyu.ad.jp The original message was received at Mon, 28 Apr 1997 02:03:57 +0900 (JST) from uucp@localhost ----- The following addresses had permanent fatal errors ----- nagai.shin-ichi@f.rd.honda.co.jp ----- Transcript of session follows ----- 550 nagai.shin-ichi@f.rd.honda.co.jp... Host unknown (Name server: f.rd.honda.co.jp.: host not found) --CAA07417.862160654/ryukyu.ad.jp Content-Type: message/delivery-status Reporting-MTA: dns; ryukyu.ad.jp Arrival-Date: Mon, 28 Apr 1997 02:03:57 +0900 (JST) Final-Recipient: rfc822; nagai.shin-ichi@f.rd.honda.co.jp Action: failed Status: 5.1.2 Remote-MTA: DNS; f.rd.honda.co.jp Last-Attempt-Date: Mon, 28 Apr 1997 02:04:04 +0900 (JST) --CAA07417.862160654/ryukyu.ad.jp Content-Type: message/rfc822 (ここに自分の書いたメイルが挟まっている) --CAA07417.862160654/ryukyu.ad.jp--
メイルアドレスにおいては、大文字/小文字の差はたいていは区別されないが、 稀に区別される部分もある。 相手の指定してきた通りに書くのが無難だろう。