Microsoft Internet Mail


Microsoft Internet Mailを使う人の設定ミスにより トラブルが多発している。 また、使用者の問題だけではなく、 ソフトウェアの仕様としても問題が多い製品なので注意が必要だ。


名前に日本語文字を使わないほうがいい

Microsoft Internet Mailをインストール後、 初めて実行すると、 Wizard が起動されて使用者の名前をたずねてくるが、 ここで入力した名前は、メイルの From: フィールドに使われるので、

日下部陽一

のように日本語文字を使うことをせず、

Kusakabe Youichi

のようにアルファベットにしておいたほうがよい。

From行に日本語を利用することは可能なのだが、 設定ミスによって「正しくない」コードがFrom行に入ることが起きやすい ので(実際、それをやってしまう初心者は多い) それによるトラブルを避けるためには、 アルファベットのみにしたほうが無難である。

そもそも、設定を正しく行い、 ルールとして「正しい」日本語文字のFromフィールドがつけられたとしても、 それを「読めない」環境の人はいる。 たとえば米国にいる米国人にメイルする場合を考えてみる。 彼らが日本語を表示できる環境を持っている保証はない、 たとえ表示できたとしても彼らがそれを読めるとは限らない。

そういう人にメイルを出す場合、 メイルのボディー(本文)については日本語文字を使わず英語で書くだろうが、 ヘッダーの文字については忘れがちで、 そのまま出してしまってトラブルのもとになることが多い。

同様のことは「Subject:」に関しても言える。 ここでも日本語を使うといろいろ問題がある。 初心者は日本語文字を使わないようにするほうが無難である。 「From:」の問題とは違い最初の1回だけ気をつければよいのではなく、 「Subject:」の場合にはメイルを出すたびに気をつけなければいけない。


文字コードには絶対「シフトJIS」を指定してはいけない!

「表示」メニューの「言語」での設定は、初期値としては、

日本語(自動判別/受信、JIS/送信)

になっているはずである。 もし「シフトJIS」や「EUC」などのように なっていたら直しておくこと。

Windows95などの内部コードでは「シフトJIS」が使われていることを なまじっか知っていたりする初心者は、 ここをまちがって「シフトJIS」に設定したりしてしまう誤りをしがちだが、 それは絶対にやってはいけない。 Internetのメイルは、いわいる「JIS形式」だと決まっているので、 この設定でなければいけない。 この設定にしておけば、内部で「シフトJIS」で書かれたWindowsのメッセージを Microsoft Internet Mailが変換して送ってくれるわけだ。


「メッセージの形式」には必ず「テキスト形式」を指定

Microsoft Internet Mailの設定によるトラブルのほとんどが これに関してである。 「メール」メニューの「オプション」を選択して、 オプションダイアログの「送信」タブにある『メールの送信形式』は 初期値としは『テキスト形式』になっているはず。 もしそうなっていない場合には直しておかなければいけない。

『HTML 形式』を使えばWeb Pageと同じように色や文字の大きさなども指定した メイルを送ることができるのだが、相手がそれを読める保証はないのだから、 指定してはいけない。

このダイアログの「設定」ボタンをクリックして、 「テキスト形式の設定」ダイアログを表示し、 「メッセージ形式」が

になっていることを確認すること。 そうなっていない場合、 送られるメイルの内容が不正なコードで送られたり、 送出するメイルのヘッダーが不正なものになったりして、 相手先で読めなかったりするトラブルが起きる。

『メッセージの作成』画面での設定も同様である。

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