If you cry before breakfast

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毎朝5:30に起きて市場で買い物を楽しんでいる。 いつもは1人で行くのだが、きょうは娘が早く起きてしまったので抱っこして連れて行くことにした。 そうしたら、めずらしく夫が荷物持ちとしていっしょに来てくれた。 買うのは野菜、果物、豆腐、花、程度の予定なので、いちばん重い荷物は娘(現在12kg)なのだが…。

ニンニクの葉(芽ではなく)を買おうとして指さすと、「上等やっさー」と野菜売りのおばちゃん。 夫が(だいたい意味がわかったのか)「これください」と言うが、 「てぃーち? たーち?」と質問されて、固まってる…。 「1束か、2束か、ってたずねてるのよ」と教えてあげてようやく理解したようだ。 夫はどうも言葉を憶えるのが苦手らしい。

そういえばパリに行ったときにもそうだった…。 私だってフランス語は苦手だというのに、市場で「これはいくら?」「もっと安く」さえも私に言わせる。 ちょっと情けない。 しかも、お店の人の答えが聞き取れないようだ。 しかたなく値段を紙に書いてもらうのだが、今度は数字の「7」、「4」、「1」が読み取れない (そのたびに大きめの札を出してなんとかごまかすので、財布の中には小銭だらけ!)。

それでもまあ、相手が「商売」する人間の場合は、 向こうから見ればこちらは「お客様」なわけで (小さくて幼く見える私にもちゃんと大まけにまけて「マダム」と呼びかけてくれるし)、 それなりに根気よく相手をしてくれるので、何とか用事は済ませられる。 でも、そうでない場面ではどうするつもりなんだろう? どうやらうちの人はいままでどこの国に行っても 「こんにちは」、「ありがとう」、「すみません」の3語だけで済ませてきたようだ。

「シーブンしておきましょうね。」 くだもの屋のおばちゃんにバナナをおまけしてもらって今日の買い物は終了。 ニンニクの葉、ヘチマ、冬瓜、トマト、島バナナ、ミニマンゴー、そしてプラス12kgは夫に持ってもらって、 私は(ゆし豆腐とデンファーレだけ持って)今日は楽ちん。 家に向かう東の空が綺麗な茜色に朝焼け…と思って空を見渡したら、 振り返った西の空の雲まで赤い。 娘が「でた、でた」と言うのでよく見ると、満月がまだ空に残っていた (「出た出た月が…」の歌で憶えたので、いまだにこう言う)。

家に帰ると洗濯機がちょうど止まったところ。 娘が起きているので、朝食前の翻訳作業は今日はできない。 あとは、朝食のクスクスが準備ができるまでに娘が「おなかすいた」と暴れないことを祈るのみ。

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(@_@)                Kusakabe Keiko
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