(1) 新崎純 ◆トランペット・編曲◆ 1970年代中期まで米軍の一流クラブを専属契約で約10年。 独特なアレンジが売りで、いかに観客を喜ばせるかを心がけた。 昔の自慢をさせていただければ、$800で家が買えてた時代に$1,000の月収をいただいていたこと。 優れた技術者に高額報酬は当然であり、優れたミュージシャンにそれ相応の報酬を与えることを理想だと考える。 プロ野球の選手と同じく、高い技術に対し高額の報酬を与えることにより、優秀なミュージシャンの生活が安定し、優れた音楽を創り出して行くと信じている。 |
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(2) 照屋唯七 ◆ トランペット ◆ 本職は16名編成の本格的フルバンドのリーダー格。 クラシックのトランペット奏者を集めてジャズ奏法を仕込み、抜群なブラスセクションにまとめあげた功績は大きい。 ときには、フルバンドを率いて指揮棒も振る。 音楽に対する情熱と直向き(ひたむき)な姿には頭が下がる。 即興演奏のアドリヴにも徐々に挑戦する意欲あり。 |
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(3) アラン・カヒーペ ◆ サックス ◆ 70代も半ばなのに信じられない迫力のサウンドで聞く人の心を揺さぶり魅了する。 アドリヴ(即興演奏)には若さと斬新さがあふれ、 読譜力も強く、日本全国を探しても彼の右にでる演奏者はいないと断言できるほどである。 出身はフィリピンで、元同僚のジェイク氏は上京した途端にNHKでトップの座を射止め有名。 |
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(4) 西川勲 ◆ ベース ◆ ベースはバンドの大黒柱である。 ベースの技術がバンドの価値を左右すると申しても過言ではない。 地味でありながら常に均一化された安定感を備え、最も重要なリズムの基礎的ポイントを彼の指が握っている。 アドリヴの奏法も彼独特の流れがあり、何より歌心を大切にしベースを歌うように奏でる技術が抜群である。 |
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(5) 城間功介 ◆ ギター ◆ 天才の名を欲しいままに発揮するという表現がピタリの頼もしい若者である。 速い曲から甘い曲まで器用にこなし、彼の手に掛かるといかなる曲もたちまち魅力的なサウンドへと変身する。 単なる速弾きに非ず常に安定したアドリヴが特長で、その独特なドライヴ感は正に天性のもので沖縄の宝と申して過言でない。 |
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(6) 島袋優 ◆ ドラムス ◆ ここ2〜3年の進境著しいものがあり、あえて選ばせていただいた若手ドラマーで、将来が非常に楽しみである。 猛烈なスピードに臆することなく、むしろ先へ先へと引っ張る力が将来性の証しである。 本人のヤル気は相当なもので、日頃の鍛錬と経験を重ねて細かい配慮が隅々まで行き渡るようになると一流の仲間入りと言えよう。 |